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セルフメディケーションって何? セルフケアの7本柱

私たちの健やかな毎日を支えるセルフケアは、7本の柱であらわせます。
それぞれの柱を知ることで、具体的なセルフケアに役立てることができます。



健康リテラシー(健康に関する正しい情報)
健康を維持、増進するためには、正しい情報を得ることが最も重要です。信頼のおける医薬品企業や団体が発信している情報を確認しましょう。何よりも大切なのは、お住まいの地域で相談できる医師、薬剤師をみつけることです。かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、OTC医薬品や健康食品、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる健康サポート薬局が注目されています。

検査(健診・検診の受信)
定期的に健康診断やがん検診を受診して、からだと心の状態を認識しましょう。血圧や体重測定は家庭でもできます。東洋医学では「未病(みびょう)」という概念があります。未病は病気と言うほどではないけれど、病気に向かいつつある状態のことです。検査値には異常がなくても、手足の冷えや体の疲れ、胃腸の不調などの自覚症状がある場合は、未病である可能性があります。からだの変化に早く気付き、早めに対処して健康を維持することが大切です。

衛生管理・口腔ケア
外出後の流水・石鹸による手洗いは、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。咳やくしゃみ等の症状がある場合には、不織布製マスクを着用して、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。また、インフルエンザの場合は、流行前のワクチン接種により発症する可能性を減らす効果と発症した場合の重症化防止が期待できます。むし歯と歯周病は、口腔内の微生物によって形成される歯垢に起因して発症します。これらの予防には、歯垢を残さず落とすことが大切です。定期的に歯科検診を受け、歯科医師、歯科衛生士の指導による毎日のセルフケアで、むし歯と歯周病を予防して、歯の喪失を防ぎましょう。

禁煙
たばこが、肺がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、膵がんなどになるリスクを高めることはよく知られています。それだけではなく、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの発症リスクを高めることもわかっています。また、病気だけでなく妊娠・出産への悪影響にも関連しています。たばこを吸うと余命が短くなることがわかっているのにやめられないのは、ニコチン依存症になっているからです。そうした場合、禁煙補助剤を服用することが、依存症から抜け出すきっかけとなります。

適度な運動・睡眠
成人は1日1万歩以上歩くことを目標にしましょう。週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣にしましょう。高齢者は体調に応じて簡単なストレッチや体操、1日20分間の散歩がおすすめです。仲間をつくって、楽しく運動するのが長続きのコツです。また、適度な睡眠をとることも大切です。良い睡眠でからだも、心も、健康になりましょう。

食事(適切な食生活)
栄養・食生活は、一生を通じての健康づくりの基本です。糖尿病、高血圧や高脂血症などの病気は、栄養や食生活と深い関連があります。過剰摂取とならないよう、自分の適正体重を知り、体重コントロールを実践することが大切です。朝食は必ずとり、1日最低1食は家族や友人などと2人以上で楽しく、30分以上かけてとることを心がけましょう。

OTC医薬品(OTC医薬品を適切に使用)
私たちの体には、病気を予防したり病気やけがなどから回復する自然治癒力が備わっています。OTC医薬品は、体力を回復させたり、病気の原因を取り除いたり、症状をやわらげたりして、自然治癒力を助け、健康を取り戻すのに役立ちます。OTC医薬品を使った上手なセルフメディケーション(自己健康管理)で、軽度な体の不調は自分で手当てすることができます。OTC医薬品でわからないことがある場合は、薬剤師や登録販売者などの専門知識を持った人たちにしっかりと確認しましょう。メーカーのお客様相談室を利用するのも便利です。