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虫刺されの症状とは、どういったものですか?

虫に刺されると赤い発疹、かゆみ、痛みなどの炎症症状がみられます。これはそれぞれの虫に特有の毒成分や唾液に含まれる成分が皮膚に注入されるために起こります。

虫に刺されないための予防はどうしたらいいですか?

予防としてはまず、原因となる虫を肌に寄せ付けない事が大切です。屋内では目的に応じて殺虫剤の使用を、野外活動では肌の露出を少なくし虫よけスプレーや携帯用蚊取り器、虫よけシール等を使うことも有効です。
ハチには虫よけスプレーは効きませんが、巣を守ろうと攻撃をする習性があるため、むやみに巣に近づかないようにしましょう。アリも同じく我が身や巣を守るために攻撃してくる習性があります。

虫よけ剤を子供に使用する時に注意する事は何ですか?

虫よけ剤によく使われるディートという成分は、小児に対しては「顔には使用しない」「生後6か月未満には使用しない」「2歳未満では1日1回、2歳以上12歳未満は1日1〜3回の使用に留める」という制限があります。
薬の効果は一般的には6〜8時間持続しますが、汗などの影響で作用時間が短くなる場合もあります。
掻き崩した部位には使用しないで、症状が治ってからの使用にしてください。

虫に刺されたらどのような処置をしたらいいですか?

まずは患部を水で洗い流し、清潔を保ちます。
毛虫やハチに刺された場合は、粘着テープや毛抜きを使い、皮膚に残っている毒針や毒毛を取り除きます。氷水等で患部を冷やし掻くのを我慢して炎症を広げないようにしましょう。軽症であれば市販のかゆみ止め外用剤でも良いですが、赤みやかゆみが強い場合はステロイド外用剤が必要です。症状が強い場合は、医療機関を受診してください。(日本皮膚科学会参照)。

薬はどのようなものを選べばいいですか?

かゆみを鎮めるための抗ヒスタミン薬と赤く腫れた炎症を抑えるステロイド外用剤があります。なお、ステロイド成分が含まれている外用剤は5〜6日間使用しても症状が良くならない場合は中止して、医療機関を受診してください。目、口唇などの粘膜部分と目の周囲は避け、顔面は広範囲に使用するのは止めてください。